「剣岳」を観た。監督木村大作
奇しくも明治40年7月13日、最後の空白地図を埋めるため
日露戦争後、陸軍測量部が剣岳の頂上で測量ができた日である。

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危険と隣り合わせの実際の登山と撮影、支えるスタッフ、現場。
CGや特撮が駆使される映画の中で
本物の映画であった。

大自然の画面と重厚な音楽を背景に、ただ地図を作るだけに登る人々を描く。
ただ観る者に感動をもたらすために膨大な人力と資本を費やして
本物の映画を作る。

「人がどう評価しようとも、何をしたかではなく、
何のためにそれをしたかが大事です」と語らせる。

以前江戸時代に実足による日本地図を完成させた
伊能忠敬ー子午線の夢」を観たことがある。

便利さが当たり前になるまでに、何があったのか。

「誰かがいかねば、道はできない」

浅野忠信の朴訥としたしゃべり方、香川照之の実直な案内人 
松田龍平の若さと成長、宮崎あおい、中村トオル、役所広司・・・

いいね~。

新田次郎の原作もたんたんと文字で描いているが、想像力がないと大変だ。
映画は自然が画面いっぱいに広がるからこれが醍醐味でもある。

日々地図にお世話になっている者には必須の映画だ。

今ではGoogle マップに住所さえ入れれば現場に行ったつもりになれる。
個々の情報さえも簡単に手に入る。
でも、現場に立っているわけではない。
百聞は一見にしかず。

不動産の仕事にこじつけてみれば
やはり現場百回の精神で現地に立たねば、本物ではあるまい。

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