ネットの普及に伴って
不動産の物件情報の表示方法や手数料について
一般の商品とは違う点が話題?となっているので
自分なりに考え整理してみた。あくまで今の段階。
●ひとつ目は
公開物件と非公開物件
公開物件は、誰でもネット上に見ることができ
どんな仲介会社もその物件を扱える。
(公開の仕方は各会社の努力によって違うし、その後のサービスも違う)
非公開物件は
一般にIDとパスワードによって
特定のお客様(会員のみ)に公開し閲覧できる物件。
現在の不動産仲介会社は情報のほとんどを
レインズ(正式には国土交通大臣の指定を受けた「指定流通機構」)
を利用することで得ている。
レインズは、業者間のみで情報交換をし、広く買主を探すための
1990年からスタートしているコンピューター登録システムである。
1999年からはインターネット利用となっている。
今では、すべてがインターネット利用となっているので
パソコンが使えないと情報収集の参加さえできない。
さらに
レインズに売り主側のある業者が物件登録をしたとする。
他社にもHPやチラシ等自由に公開していいですよと
了解されたのが公開物件になる。
自社のお客様だけに紹介してくださいが、非公開物件。
売主には様々な売り事情がある。買換え、処分、借金・・プライバシー。
これは已む得ないので、特定の購入希望者に紹介となる。
弊社では、会員専用として特定のお客様に紹介している。
なるべく公開していきたいがこればかりは仕方がないのである。
もっとも、その会社の都合で公開不可というのもあるが・・
●2つ目は
他社には紹介しない未公開物件(同一会社内で売主買主を決める)
レインズの物件を問い合わせすると
「話がはいっています!売り止めです!商談中!!」
レインズには専任なら1週間以内に登録する義務があるので
登録はする。しかし、紹介はしないし、図面もくれない。
販売初期の段階や、いい物件=儲かりそうな物件は特にそうだ。
本当に客がいるかどうかはわからない。?
そして、自社の客で売れそうもないと判断すると他社にも紹介し始める。
もう一つ、レインズ登録はしないで
現地看板で、直接エンドユーザーを見つける。他社には紹介しない。
この未公開物件が、今話題になっている両手手数料原則禁止のもとになる。
他社に紹介すると片手手数料になってしまう。
売主、買主両方からもらえば2倍の手数料になる。
経営上、よ~くわかる。会社のノルマもあるし2倍になるなら、
やる気まんまん
自社で決めるためには自社内のお客に買ってもらうしかない。
たとえ時間がかかっても・・・色々方法はある。
じゃあ、物件を多く抱えている会社にいけばいいと思うかもしれないが
そうはいかない。担当者が誰の立場でどれだけ働いてくれるかが問題なのである。
売主?買主?会社?自分?
要は、
早く高く売りたい売主側の立場で働くか
安く希望に近い条件でいいものを買いたい買主側の立場で働くか
利害が正反対の両者の間でどううまく働けるか。
手数料収入で成り立っている仲介業。
すべてはお客様のために=経営向上
になるには、まだまだ時間がかかりそうである。
ネット普及は、今まで見えなかったものが見えてくる社会。
色々な分野で新しいルールづくりが行われている。
不動産業界も例外ではないのだと思うのである。
最後まで読んでくれてありがとうございますお疲れ様
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