ネットの普及に伴って
不動産の物件情報の表示方法や手数料について
一般の商品とは違う点が話題?となっているので
自分なりに考え整理してみた。あくまで今の段階。

ひとつ目は
公開物件と非公開物件

公開物件は、誰でもネット上に見ることができ
どんな仲介会社もその物件を扱える。
(公開の仕方は各会社の努力によって違うし、その後のサービスも違う)

非公開物件は
一般にIDとパスワードによって
特定のお客様(会員のみ)に公開し閲覧できる物件。

現在の不動産仲介会社は情報のほとんどを
レインズ(正式には国土交通大臣の指定を受けた「指定流通機構」)
を利用することで得ている。

レインズは、業者間のみで情報交換をし、広く買主を探すための
1990年からスタートしているコンピューター登録システムである。
1999年からはインターネット利用となっている。

今では、すべてがインターネット利用となっているので
パソコンが使えないと情報収集の参加さえできない。

さらに
レインズに売り主側のある業者が物件登録をしたとする。
他社にもHPやチラシ等自由に公開していいですよと
了解されたのが公開物件になる。

自社のお客様だけに紹介してくださいが、非公開物件。
売主には様々な売り事情がある。買換え、処分、借金・・プライバシー。
これは已む得ないので、特定の購入希望者に紹介となる。
弊社では、会員専用として特定のお客様に紹介している。

なるべく公開していきたいがこればかりは仕方がないのである。
もっとも、その会社の都合で公開不可というのもあるが・・

2つ目は
他社には紹介しない未公開物件(同一会社内で売主買主を決める)

レインズの物件を問い合わせすると
「話がはいっています!売り止めです!商談中!!」

レインズには専任なら1週間以内に登録する義務があるので
登録はする。しかし、紹介はしないし、図面もくれない。
販売初期の段階や、いい物件=儲かりそうな物件は特にそうだ。

本当に客がいるかどうかはわからない。?
そして、自社の客で売れそうもないと判断すると他社にも紹介し始める。

もう一つ、レインズ登録はしないで
現地看板で、直接エンドユーザーを見つける。他社には紹介しない。

この未公開物件が、今話題になっている両手手数料原則禁止のもとになる。

他社に紹介すると片手手数料になってしまう。
売主、買主両方からもらえば2倍の手数料になる。
経営上、よ~くわかる。会社のノルマもあるし2倍になるなら、
やる気まんまん

自社で決めるためには自社内のお客に買ってもらうしかない。
たとえ時間がかかっても・・・色々方法はある。

じゃあ、物件を多く抱えている会社にいけばいいと思うかもしれないが
そうはいかない。担当者が誰の立場でどれだけ働いてくれるかが問題なのである。
売主?買主?会社?自分?

要は、
早く高く売りたい売主側の立場で働くか
安く希望に近い条件でいいものを買いたい買主側の立場で働くか
利害が正反対の両者の間でどううまく働けるか。

手数料収入で成り立っている仲介業。
すべてはお客様のために=経営向上
になるには、まだまだ時間がかかりそうである。

ネット普及は、今まで見えなかったものが見えてくる社会。

色々な分野で新しいルールづくりが行われている。
不動産業界も例外ではないのだと思うのである。

最後まで読んでくれてありがとうございますお疲れ様

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