お彼岸もすぎ、お客様方のお墓参りも一段落した頃、必ず思い出すのは、皆さん今年のお墓参り無事仲良くできただろうかという事。相続争いが、まさに兄弟で争続になってしまい、10年近くたってようやく弁護士をいれて調停で収まった方も。バブルの地価はぐんぐん下がり結局双方の手取りは見る影もなく・・・

子供の頃は、まさに親の宝、兄弟仲良くこの庭で、楽しくすごしていたであろうに、と思いながら、ちょっとの我慢、一歩下がる事で、どれだけ後の心が豊かになるか・・なんて血縁ゆえに
難しいんだろうな。
親がたとえわずかでもと、子供へと残したものなのに。親は 

不動産の取引ではよく「ご縁ですから」「ご縁が合ってよかったですね」という。どんなに客観的、物理的に良くても、縁がなければ、取引できない事もある。「縁ものですから」とあきらめもする。

相続は、資産の有る無しにかかわらず100%の人が出会うもの。
せっかく縁あって同じ家族として生まれてきたのに、争い続けるのは寂しい事である。残念ながらそれでまたコンサルタントが活躍できる。

こんな事を思いつつ、大宮シネマリゾートで、映画「誰も知らない」をみた。父親が全て違う子供達が、大都会の中で子供達だけで生活をしている。「生きているのは大人だけですか」と。親の庇護に縁遠い子達が、縁あって家族を作り、懸命に生きている姿が感動を呼び、主人公役は、今年のカンヌ国際映画祭で、最優秀主演男優賞を受賞している。
誰も知らない

やっぱりお墓参りは、縁あったんだから、家族、兄弟、声掛け合って、参りたい行事としたいものである。おはぎをほおばりながら。