最近マンションを購入されて引っ越されたお客様から苦情が来た。
「管理組合がうるさくて、頭にくる。何とかしてよ。」
聞けば、理事会から次々と住民に注意事項が発せられるという。
いわく
① ベランダで煙草を吸ってはいけない
② ベランダにペットを出してはいけない
③ ペットをカートに入れてマンション内を移動してはいけない
④ ペットの大きさの制限を超えているのは違反
⑤ 管理人はもっと住民に気配りをするように
⑥ 駐車場に、届出ナンバー以外の車を置かないように
……・等々
あげくに、近々管理組合で、ペットの届けで内容と現実のペットの照合検査と、車の車検証提出を求めて、改めて現実の車の照合をするそうだ。

もっともそうで、なんか変だ。

確かに、マンションの資産価値を高めるのは、建物の管理状態であるし、住民の意識である。
いかに住んでいる住民が建物自体と、その管理に信頼を置き、安心して日々を暮らせるか、適度な近所付き合いの中で、楽しく生活していけるかが、そのマンションの資産価値に大きく影響するのはいうまでもない。

この間売却を手伝ったマンションは、はっとするほど挨拶が出来ていた。外部からの私にも、子どもから「こんにちは」と明るく声を掛けられた。
あ、これってすごい防犯。
管理人さんはしかめっ面をしながらも、要領よく応対してくれた。

住民が、居心地が悪く、住民同士ギクシャクし、いつも監視されているみたいと思うようになったら、いくらごみ一つ無く毎日磨かれてきれいに着飾ったマンションでも、資産価値は低下すると思うが…

エレベーターや、マンション内の「防犯カメラ」が、実は住民向けの「監視カメラ」になっていたりして。

さて、外部の不動産業者からは、なんとも口出しは出来ないものの、これだけはいえる。
管理組合を住民本位のものにするのも、住民自身。おかしいと思ったら一人二人と声を上げること。投書でも直訴でも、何でもいい。管理組合は無視できないはずだ。

共同生活では必ずトラブルは発生するものだが、行き過ぎた禁止や監視に管理組合が走らないためにも、住民自身が解決するしかない。

管理組合は、一部の役員のものではなく、組合員全員のものなのだから。
そう話したが…・・どうだろうか…

NHKの番組で「ご近所の底力」?とかいうのがあった。案外いいかも。

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