1月17日
阪神淡路大震災から12年、各地域の追悼行事が報道されていた。
防災専門家のコメントや、体験者の語り継ぐ姿勢、今の生活など、
様々な角度から取り上げていた。

あの時、私は自宅でテレビを見、職場(不動産会社)ではTVもラジオもなく、
かろうじて外出時に車の中で大変さを聞き、夜自宅のテレビで深刻さを知った。
親から何度も聞いた、戦争の焼夷弾がおちたのかと見紛う光景。この今の日本で?
…・
何時起こっても不思議でない首都圏の大地震。
■ 高層難民(ビル・マンション)
■ 帰宅難民
■ 避難所難民
大都市特有の難民が出るという。

耐震基準や、建築基準法が本格的に見直されたのは、ほんのここ数年。
しかも、あの構造計算偽造事件があったからだ。

午後、そんな報道を受けて、近くの岸町周辺を歩いてみた。
2階建ての閑静だった住宅街は、この数年で高層マンションが10棟近く建築され、
今また建築中のマンションが5棟位あった。岸町6丁目7丁目は特に多い。

当然、反対運動もあるが、借地権の多いこの地域。代が変われば動く。
広めの土地に、古い家屋がゆったりとあれば、ああこれもマンションになってしまうのかと周りをみわたす。
ほとんどが東京の業者からの折衝だと近所の業者は嘆く。
マンションコピーは、「文教都市浦和で…・」

商業地ならともかく、住宅街に10階15階が乱立すれば、避難はどうなるのだろうかと思わずいはいられない。

弊社が入っている「エイペックスタワー浦和」は31階。ガラス張りの景観に優れたマンションでも、災害時はガラスが飛び散る凶器のビルと化すのだろうか。

会社にもどってから、小さな防災グッズをみた。
避難民になるのか、救済人になるのかは、わからない。

それにつけても、構造計算偽造は噴飯者!!
というのか、耐震に改めて注意を向けさせたというのか・・・・
検査の仕組みは変わっていない。

この12年間、もっとすべきことがたくさんあったはずだが。


本サイト:(有)住ステーション浦和