今日は国際女性デー。世界経済フォーラムが発表した各国の男女格差(ジェンダーギャップ)2023は2022年の116位から125位と更に落ちました。(146ヶ国中)特に政治・経済分野での議員・首長・経営者などで女性の割合の少なさが順位を下げています。内閣府男女共同参画局 ちなみに124位はモルディブ126位ヨルダン。

更に3/7日英経済誌の「女性の働きやすさランキング」では、29ヵ国中27位とのこと。NHK ニュース。(音が出ます)

先日「妻に稼がれる夫のジレンマ」を読みました。著者は小西一禎氏。元共同通信社の政治部記者で永田町を昼夜問わず取材で駆けまわっていた方です。妻の海外転勤に伴い休職して駐夫(ちゅうおっと)・主夫となり、家事育児に専念しつつ、モヤモヤ・葛藤の連続を経験していきます。そして「世界に広がる駐夫・主夫友の会」をつくり取材する中で、それぞれの新しい自分を見出す姿を紹介していきます。

 

「稼得能力の喪失」「収入の差」「キャリアの中断」「男から降りた自分」「男性性」「男の甲斐性」「男の沽券」「性別役割分担」「家父長制思想」「男の生きづらさ」「選択的夫婦別姓」「アンコンシャスバイアス(無意識の思い込み)」「ダイバーシティ(多様性)」「日本的雇用慣行に基づく価値観」等々・・次々と豊富なデータと内心にまっすぐ向き合って分析していきます。

あるある、そうそう、そうなんだと思いながら読み進めると、「男は仕事、女は家事・育児と+仕事の昭和の夫婦」から「夫も妻も活躍する令和の夫婦」像が見えてきます。

そして「世の中の半分を占める男性が、自らにも密接にかかわる問題として正面から真剣に向き合えば、ジェンダー問題が解消される方向に向かい、女性の社会進出が一段と進むことで他の主要国に肩を並べられのではないだろうか。」と。

そうです。世の中の半分は女性です!と主張すれば頭を押さえられ押しのけられ、何度も歯噛みする思いを歴史的に繰り返してきた我々女性達の何と多いことか。セクハラはその最たるものですが、あちこちで声をあげ始めています。

自分は女性差別なんかしていない、ジェンダーギャップなんか無関係だ、女性が努力すればいいんだと思っている方々や、常に空気を読まざるを得ない女性達にもぜひ読んでもらいたい本です。

時代はどんどん変化していきます。日々の仕事・家事・育児・介護・自分を取り巻く環境がこれからもっともっと変わるはずです。

「男のくせに」「女性ならではの感性や共感力」の言葉が、死語になる日もそう遠くないように思いたいです。 

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