ついの棲家をもとめて、83歳の女性が相談にいらっしゃった。
私が社会人になったころの上司で、仕事や、生き方について厳しく教えてもらった方だ。
「いつの間に歳をとられたの?」思わず聞いてしまった質問に、二人で大笑い。
白髪さえ除けば、退職前の元気な容姿としゃべり方が同じ。

ご自分で建てた家を売却し、元気なうちに、有料老人ホームなどに入りたいので価格を知りたいという。おおよその価格は出せたが、行き先については、これから探すとのこと。

一概に老人ホームといっても、昨今必ずしも、有料が 優良とは限らない。
建物や設備がホテルなみにどんなによくても、入居者への、精神的面でも配慮がされたサービスが何よりも大事である。
憧れは、長野県諏訪地方だという。そういえば、有名な、がんばらない医師のいる地域だ。
地域医療が充実し、結果医療費も抑えられていると、よく耳にする地域である。
八ヶ岳を望みながら、ゆったりと暮らしたいという。

手持ちの不動産はいつでも売却できるので、まず、新居を探しましょうと、大量のHPから、見やすい一覧をプリントし、お渡しした。へ~すごいね!!
と、IT時代の威力はこういう時に発揮できる。

ご自分で、納得のいく場所を探して、見学して来るという。
さすが先輩。

少子高齢化が一段と進み、今は、両方世界一だと、つい先ごろ発表された。
間もなく団塊の世代が、いっぺんに地域社会にもどってくる。

それぞれの住まい方、身じまいの仕方は、全て違う。
彼女と話しながら、またまた多くの生き方と、住まい方を考えさせられた。
やっぱり上司であった。

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