親友から遠方の実家を売却して欲しいと相談されました。
80過ぎのご両親を、自宅付近のマンションに買替えさせたいとのこと。
本人達も納得の上ですからとのことで訪問してきました。

バブル時にちょうど定年を迎えたのを機に、都心から郊外の自然豊かな一戸建てに引越しされました。今までは、車の運転ができるので、多少の不便はあっても暮らし続けることができました。

当然にも齢を重ねてきたので、病気、体力、気力、いざという時の判断、一人になった時の心配も出てきます。
そして、買替えは、もろもろ考えた末の決断だったはずでしたが、実際は違っていました。

おおよその査定金額を資料に基づき提示すると、これでは無理となりました。
バブル時の購入金額と、現実の価格にあまりの差があったからです。

長年住み慣れた、広い家と豊かな自然をおしまいにして、次の人生を踏み出すにはやはり大きな決断が必要です。

勘定はわかっていても、感情が許せなかったのでしょう。
お二人でゆっくり相談してくださいねと、役所関係の物件調査だけはしてきました。

相続の時、必ず勘定と感情を大切にと言われます。

住まいの買替えにも、勘定だけではなく、その住まいに込められた感情も又重要です。

ビジネス感覚だけでなく、その思いを十分汲みながらサポートするのが仲介の役目であると、改めて感じた遠距離査定となりました。

紅葉がとても綺麗でした。

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