激しい大雨とコロナ感染拡大の中で迎えた76年目の2021年「終戦の日」に、映画「太陽の子」を観ました。

印象に残ったシーン

8月6、9日の原爆投下の前に、京大の科学者学生達が原子核爆弾の実験研究に取組み、戦争を終わらせるためだとの海軍に急かされ、無理だと知りながら完成を目指す修達。特攻に行く裕之に耳たぶを撫でて別れる母。次は京都に原爆が落とされるのを見たいと比叡山に上り、母のおにぎりをほうばりやがて涙を流し下山する主人公。

国民学校の小さな少女達の夢が、結婚して沢山子供を産み国のために尽くしたいと元気よく答えた姿に、戦争が終わったら教師になると、幼馴染の修と裕之に未来の夢を語る世津。勝っても負けてもどっちでもいいと。 

柳楽優弥(修)、三浦春馬(裕之)、有村架純(世津)、母の田中裕子をはじめ支える名優達 主題歌は福山雅治

昨年のNHKのドラマでは、日本でも原爆の研究していたんだと認識していた程度でしたが、映画の迫力、各人の細やかな心の揺らぎによって、黒崎監督の思いが痛いほど私に響きます。故三浦春馬さんは台本を読んでぜひやらしてくださいと話したそうです。

果たして彼らが描いた未来は76年経た今、どのように映っているのだろうか?

イオンシネマ大宮 新都心 浦和美薗 で公開中  太陽の子