さいたま市東部には一級河川の芝川が川口から荒川へと流れます。その東西には江戸時代徳川吉宗により干拓された広大な見沼田んぼがあり同時に農業用水路の見沼代用水路が東西に掘られました。更にこの西の用水路⇔芝川⇔東の用水路と結ぶ見沼通船掘が掘られその間に関がつくられました。見沼田んぼ
この関(閘門)で代用水と芝川との3mの高低差がある水位を調整し、舟による江戸への流通が可能となる運河となりました。この「閘門式運河」は当時の最新土木技術と評価され国指定遺跡とされています。
運河は、干拓された豊かな見沼田んぼからの米や農産物を江戸に送り、帰りには江戸の様々な物資を運ぶ役目を果たし周辺を繁栄させました。近くには往時をしのぶことができる民家もあり、子供たちの社会科見学のコースでもあります。見沼通船掘開閉
その遺跡が整備され、2分の1の大きさの復元された船で行き来する様子と、関を開閉する実演が3年ぶりに開催されました。2019年8月22日見沼通船掘閘門開閉ブログ
今回はコロナ対策で事前のネット予約制となりました。入り口では手指消毒と熱中症対策として「さいたま市の水」が団扇と共に無料配布され、見沼通船舟歌なども実演されました。来年は自由に見学できることを期待しています。
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