埼玉会館でドキュメンタリー映画「ぼけますから、よろしくお願いします。」を観ました。

2018年の作品で、監督・撮影・語りのテレビデレクターが、東京と広島県呉市の実家を往復しながら両親の日常の変化を、どの家族にも必ず起こるであろうと撮り続けた映画です。

わからんようになったと認知症が徐々に進む母と、耳が遠く、初めてりんごをむき家事をする父との頓珍漢な会話。

搾り出すように「ぼけますからよろしく」と言う母と、それを受け止める娘。やがて嫌っていたデイサービスに行き、ヘルパーさんが家に来る生活がはじまりました。

元気で溌剌とした両親や家族の写真を挟みながら、狭い台所で火を使い、石油ストーブが足元にあり、洗濯物があふれる部屋を映し、時間と共に変化していく両親の身の回りを、一人娘が丁寧に優しくカメラを回しています。

話題の映画だからと誘った友人は、身につまされるからと行きませんでしたが、会場には笑いと涙がありました。

いつか行く道、戻れぬ道を、嘆きと共に達観しているのでしょうか。

団体や組織での上映会も実施できるとのこと。見逃した方どこかで見られるかもしれません。

詳細は 埼玉映画文化協会へ

映画文化協会のHP今後の上映作品など

公式 ぼけますから、よろしくお願いします

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